3/24 「七色の大地」

9:00 起きで いつもの朝食バイキング。そろそろ飽きてきたか?
だが 普段の朝食からすれば とんでもないバリエーションなのだが・・・。

今日は島内観光をタクシーで。
10:00にピックアップでGo!

途中 運転手さんとアレコレ世間話
「お客さん 一人なの? こんなイイ島は彼女と来なくちゃ」

ほっとけー(^^;)

「一人で来たんなら、中国人の娘さん連れて帰るといいよ」

彼の話によると、ここモーリシャスの経済を牛耳ってるのは華僑の金持ちたちだそうで、彼らの子女の間では日本人の人気はソコソコあるそうな。その理由が「日本のパスポートがあれば、簡単にアメリカ本国に行けて、ディズニーランドで遊べる」からだそうで・・・・ほんまかいな。

「こっちでイスラム教徒に改宗すれば、4人連れて帰れるよ」

んなこたーねぇ!!(^^)

山を目指してクルマは行くよー みんな運転マナーは良い

1時間弱 揺られて、キュール・ピップという山の中腹の町につく。
山にあって避暑地的な位置付けの街だそうで、オシャレなショッピングならココということらしい。さっそくショッピングモールに連れて行かれる。

貝や木彫りなど南国系の土産物、この島の特産のモデルシップ、香辛料などなど。中国人が経済を握っているせいで、中華風の彫り物や玉なども充実している。

  こういうのを専門に売る店もいくつもあります。
 

真鍮製の六分儀や羅針盤が一体となった航法計測器が3500ルピーと格安。
しかし重量15kgと高さ90cmのサイズに諦める。

さらにタクシーは奥に進み、高原地帯でブラックリバー峡谷に。
遠くにインド洋が見える峡谷は緑に沸き返るよう。

展望台でのパイナップル売り
 

続いては落差100mを超えるらしいシャマレル滝へ。


 

そこからさらに15分、「シャマレルの七色の大地」に。
この島の地学的特徴を反映した 赤・茶・黄土色などとりどりの色に土地が染められた丘だが、見かけはかなーり地味。


 

ここまで13:00。ドライバーから「南の海岸線も見ないか?もう1500だ」とのセールス。迷ったがパス。

帰りは首都ポートルイスに向けて、山を降りる。小さな島ゆえ、なんと30分で着いてしまう。午後4:00に落ち合う約束をして、ポートルイス観光&ショッピング。

ポートルイスに降りると曇ってきました
 

デイバッグを気軽に抱えてまずは中央マーケットに。肉・魚・野菜と 扱う品物ごとにエリアが分かれているらしく、私が迷い込んだのは野菜や果物に乾物、それに雑貨類が扱われているエリア。地元の人と観光客の人ごみで市場はごった返している。売り子たちの賑やかな売り声が響いて活気溢れる雰囲気。

トウガラシが何種類も

  芋専門店?

  中華系材料として豆腐もあります。
 

甘い甘い甘いアルーダ

アルーダという飲料屋台では「ムッシュー トライ!!」とコップに1/5ほど注いでムリヤリ押し付けてくる。中身は甘い甘い甘いミルク。まずくは無いがコップ1杯飲むのはツライぞ、これ。
「あなた日本人? 美味いでしょ? 美味いでしょ?? さぁ ナカタ一杯行こう!」
と コップに溢れんばかりに注がれたコップがやってくるが、丁重にお断り。
 

こちらの女学生たちは制服なんですねぇ

カラダに悪そうな色合いのドリンク売ってます。
 

乾物屋さんではタコの干し物も
 

市場の端あたりまできたところで、通りのCD屋からいきなり
「スグ コッチへ 入れ!! 今すぐだ!!」と キツイ命令口調。
慌てて入ると
「あの黒いTシャツの男。お前のバッグのジッパーを開けようとしてた。
  気をつけろ。そのバッグなら身体の前で抱えろ」

・・・うーむ迂闊だった。それにしても親切なコトだ。

スパイス専門店街に辿り着き、バニラをチェック。店頭にぶら下がっている、小袋入りの土産物用のバニラは乾きすぎていて質はイマイチだし、値段も高い。チェックが入念だったからか、「新鮮なのなら こっちにあるよ」と声がかかる。そちらのはふっくらと肉厚で艶々とした照りがあり、なかなか上質。軽く値切り交渉して300ルピーで購入。帰国後使ってみたら、やはり地域が近いせいかマダガスカルバニラと同系統の正統的なブルボンバニラの香りだった。

他にも御土産用にスパイスをアレコレと1200ルピーを購入。もうちょっと頑張ればもっと安く値切れたか??

ショッピングモールの方に足を延ばし、本屋さんで ハイジが美少女の絵本を購入。あのTVアニメのイメージが刷り込まれている日本人からは違和感ありすぎ(^^;)。

そうこうしているうちにピックアップの4時になって、タクシーでホテルに戻る。
 

今日の夕食は思い立って、ホテルのメインダイニング「パプリカ」をチョイス。この場合は別料金で、350ルピー分がサービスされるそうな。

ディナーは19:00からなので、それまでの時間をジムとサウナで費やすことに。
ジムでボート漕ぎなど一汗かいて、温めのサウナに入る。そろそろ出ようかなっと思った頃、シンガポールから来てるというカップルがジャグジーにやってきた。彼らはサウナルームの私に気付かずに、ジャグジーでイチャイチャ、どんどんエスカレートして・・・・(えー この先の描写は 過激すぎるので割愛)

おかげで私は出るに出れない状態(^^;;;;;)。カップルのイチャイチャが一段落した頃に昨日のノッティンガムからのオジサンが入ってきた。彼は私のいるサウナルームに入ってきて、全てを悟ったらしく「大変だったねぇ」と苦笑い。

いろんな意味で のぼせ気味になってジャグジーを出る。

ちょっとちゃんとしたシャツ&パンツに着替えて パプリカへ。

アミューズが美味い! 勧められるままに食前酒にシェリーをチョイス。

 

パンが独特のもっちり感で美味いこと美味いこと。
 

  前菜 シーフードサラダ(エビ抜き)、
 

  リコッタのラビオリ
 

  ソードフィッシュソテー、
 

  マンブーという名のチョコでのミルフィーユ、
 

カフェ・クレオール:ホットコーヒーにラム酒やオレンジリキュール
 
 

どれもこれも美味いし、プレゼンも素晴らしい。
さすが超一流リゾートのメインダイニングだ。
税込 2500ルピーは絶対額としては高いが、相対額としてはとても安い!

帰りにオープンキッチンなので、その様子も撮らせてもらう。

すると唯一のウェイトレスが
「お客様 ご本人もぜひ!」
と 勧めるので1枚撮ってもらう。お返しに彼女の写真もパチリ。

大変よろこんで
「ぜひぜひ Eメールで送ってください、後でメールアドレスを部屋に連絡してもいいですか?」
「全然OKですよー」と返事。

しかーし、部屋で星空チェックをした後、連絡を待たずに爆睡。
 
 
 

3/25「ダイビング」

6:00前に起床。あ・・・ウェイトレスさんからの電話どうなったんだろ??
早速 夜明けの模様をビデオ撮り。熱帯の太陽がグイグイと昇ってくる。迫力の夜明け。

9:00過ぎにいつもの朝食。味に問題はないし、バリエーションも豊富なんだけど、微妙に飽きがきてる。熱帯のホテルなのでアレコレとフルーツも盛られているが、ドイツ人たちは手を出そうとしない。たしかにパッションフルーツの外観はいかついけどなぁ、もったいない。

ビーチハウスでスキューバを12:00で予約。Cカード持ちは800ルピーとのこと。いちおうCカードしかもNAUIなので、ちょっと扱いが違ってるみたい。それまではカヤックでノンビリと波に揺られて青い空と白い雲を眺め続ける。

12:00 ビーチハウスからボートで出発。機材もスーツも標準的なモノ。ボートで10分ほどの沖合いに出る途中、サインの確認やポイントの簡単な説明を受ける。今回は客は私一人なのでガイドさんとマンツーマンである。ラッキー。

さてポイントについて、ダイブ開始! エントリー直後ガイドが足元を指差す・・・黄色のまだら模様が揺らいで・・・おぉ 海蛇さんだーーーー。昼寝中なのか動きは緩慢。ガイドが2つ持ち込んだ「潜るんです」の片方を「オレが撮ってヤル」とジェスチャー。ま、いいかと渡す。

水中は水族館の水槽でもこんなに魚はいないと言えるほど、数々の魚たち。まさしく「ウジャウジャといる」状態。ウツボやタコやタイやあーもう素晴らしいーーー。
最深12mで42分間のダイビングは終了。

帰りのボートで ガイドさんちょっとグチる
「最近はね、初心者相手の体験ダイブばっかで 面白くなかったんだ。
  もっとライセンス持ってる人が 来てくれるほうがこっちも案内のしがいがあるんだが」
「たしかに 素晴らしい海ですね」
「良かっただろ? 明日もどう?」
「そうですね お願いします」
「では 明日の12:00で」
・・・なかなか 商売上手である(^^;)

久しぶりのダイビングでかなりの疲労感。午後はプールサイドで昼寝&読書。
昨日のウェイトレスさんが メニュー片手にパプリカでのディナーをプレゼンして回ってきた。私に気付いて
「すいませーん。昨日は忙しくて、電話できなくて。後で電話してよろしいですか?」
「いいですよー。6:00〜7:00なら部屋にいるし、フロントにメッセージいれておいてくれてもいいし」

4時過ぎにプールを撤退。部屋に戻りウダウダとTVチェック。BBCやCNNではイラク戦争のニュースを繰り返している。開戦前の予想より米軍は苦戦している模様。

MTVなチャネルでは欧州との時差の関係でこの時間帯がゴールデンタイムらしい。
日本では滅多に見れない歌手たちのプロモが繰り返し放送される。

フランスのアリジーちゃんとエヴァ・アンジェラさんがともにチャートインしているのがファンとしても嬉しい。アリジーは2000年の新人アイドルだったが着実に人気を維持しているらしく、この週末には48時間ぶっとうしの特集番組をやるとの番組CMがはいる。

エヴァ・アンジェラさんは相変わらずのスンゴイ美貌。今作のプロモDVDも雪山での熱唱が素晴らしい。あぁプロモDVD欲しいなぁ・・・。

5:00頃 隣のMAX SHOPへスナックの買出しに行こうとすると、またまたあのウェイトレスさんとバッタリ。
「ポートルイスへ おでかけですか?」
「いえいえ、となりのMAX SHOPに買い物です」
「でしたら、パプリカを通りぬければ近道ですよ。私と一緒なら大丈夫ですし」
と 開店準備真っ最中のダイニングを通り抜けさせてもらう。

「帰りもココを通ってください。それまでにアドレス メモ作っておきますから」
とのこと。
ありがたくMAX SHOPでスナックやコーラ、ミネラルを購入137ルピーはちょっと高価か?

帰りもパプリカのダイニングを通らせてもらうと、メモをくれる。
「いつ 画像を送っていただけますか?」
「日曜には日本に帰ってるから、その晩にでも」
「ゼーータイですよ、約束ですよ! 待ってますからね」
と 念押しされる(^^;)。
 

今日の夕食はいつものバイキング。一番のヒットは魚のスープ、サフラン風味。
魚のだし味でウマーーー。

食後に ふと思い立って、読み終わった雑誌「四季の味」を パプリカのシェフにプレゼント。日本料理独特の器使いや 盛り付けの写真にたいそう興味をひかれたようで、プレゼントするというと たいそう喜んでくれる。
・・・あ どうせならココで食事する前に贈ればよかったか(^^;)。
 

3/26「楽園の風」

遊び過ぎたか、朝から疲労感たっぷり。
朝食は 相変わらず人気のない熱帯系フルーツをワシワシと食べる。

残念だがダイビングはキャンセルし、浜辺のヤシの葉陰で1日昼寝&読書。

葉陰でゆっくりと吹きわたる海風に ひとしきりウツラウツラとしては、文庫本を読み、ギャルソンが運ぶドリンクやスナックをつまむ、怠惰の極み。
ようやくこんな贅沢な時間の使い方ができるようになったといえるかも。

空が茜色になる頃まで、浜辺で1日何もせずに過ごす。

今日もSPA&サウナに入る。今日は幸い何事もなく(^^;)。

夕食では、例の英国人のオジサンとテーブルが隣り合う。
アレコレと世間話。
 
 

3/27「最後の夕日」

明け方にかなりの雨が降り、朝も曇空。体調はすっかり復活。
今日でいよいよココともお別れ。長かったようで気がつけばあっという間。

朝食、いつもの通り。和食なら飽きたと思わないのだろうか?バリエーションの豊富さにはなんの不満もないのだが。

タクシーでグラン・べという ホテル近くの繁華街に出かけてみる。往復で600ルピーなり。パテ・ド・フリュイなど200ルピーほど御土産モノを購入。道端のほったて小屋のような屋台もどきの前で 焼きソバのようなモノをすする人があり。

グラン・ベに停泊する船
 

この島唯一のスーパーマーケットは近代的な設備で、フランスのカルフールなどと変わらない規模と品揃え。鮮魚の充実ぶりは日本のスーパーにも負けていないかもしれない。

とれとれのマグロ

タコもあります
 

スーパーをのぞいた後、例の屋台の「ヌードル」を試してみる。インド系のおばあちゃんが手際よく作るそれは、中華風の黄色い麺、炒めた野菜、ソース味と 日本のソース焼きソバそのものだった。ジャンキーな美味さ。こんなアフリカの島でソース焼きソバが食えるとは!!

  アフリカの焼きソバ!

午後はホテルのビーチやサウナでノンビリと最後のお楽しみ。
16:30に荷物まとめを開始。今回はかさばるモノも少ないのでパッキングは楽々。

18:00 現地のツアー会社からの情報ではホテルの部屋はココまででチェックアウトとのことだったので、チェックアウト手続き。加算分は4500ルピー。予想外に安いなぁっと思ったら、ダイビングの800ルピーや昼食のスナック、ドリンクなどがサービス扱いになっていたらしい。
うーむ、当初の話では別計算と言われてたのだが・・・まぁ安いんだから文句はないけど。

ところがところが、チェックアウトでの清算を終えてから・・・
「お客様は もうご出発されるのですか? ポートルイスでご夕食でも??」
「いや、ピックアップは19:30だから、それまではロビーで時間を潰すつもり」
「あぁなんてことでしょう。お客様のお部屋は明日まで使えたのですよ」
「へぇ???」

そーゆーことは先に言え!

もう すっかり荷物まとめてしまってるし、ロビーも風が吹き抜けて、ビーチが見渡せて悪くはないので、そのままロビーで待つことにする。

やがて 見事な落日。ビデオとカメラを総動員で撮影。同じく撮影に奮闘のフランス人カップルとしばし歓談。お互いに怪しいカタコトのフランス語とカタコトの英語をチャンポンで。

ロビーから見た印度洋に沈む夕日
 

19:00過ぎに迎えのタクシーが到着。運転手さんの話では、今回も送迎は対象は私一人で、そのまま空港を目指す。しかし、到着時の空港での出迎え以来 現地ツアー会社担当者からの接触は一切なし。ドバイのツアー会社とはえらい違いである。

満天の星空を楽しみながら空港へ約1時間のドライブ。

タクシーを降りると、これまた一人っきり。案内も見送りもない。
こぢんまりとした空港だが、アフリカ圏へのゲートウェイになっているので、発着ボードの表示は賑やかに詰まっている。

のんびりした雰囲気の空港ロビー
 

さっそくドバイ行きのチェックイン。預け入れ荷物を引き渡すと、

「お客様の荷物は必ず日本に届きますから、ドバイで出てこなくても心配なさらないでください」

・・・え? 荷物は関空まで直行なのか!? ドバイでも荷物を広げるつもりだったのに!
 この件についても現地ツアー会社の説明不足。
まぁ幸い一泊分の着替えなどは手荷物に詰めるクセがあったので大きな問題にはならないが・・・。

出発ゲートが3つしかない小さな空港ロビーで2時間の搭乗待ち。その間にもドイツやシンガポール、ケニアやナイロビへの飛行機が飛び立っていく。

23:30定刻通りに出発。しのつく雨の中を離陸。低い雲を通して街灯りが見える。ほのかに赤い温かい灯りがドンドン小さくなっていく。さようなら南の楽園。
 

つづく