プリンが美味しい夜食
やがて朝食のいい匂いで目が覚める。
6:00定刻通りにドバイ着。
トランジットカウンターへ向かうと、ニコニコした中国系のオジサンが私を待っていた。機内で見てた007映画に出てきた、香港のホテルマンそっくりのその人は空港内のトランジットホテルからの迎えである。
丁寧かつ こそばゆくなるような「お客様」扱いの英語で ここでのトランジットを説明してくれる。
「ボーディングパスをお持ちになりましたら、あちらのレストランでいつでも食事をご用意させていただきます。空港の外に出られる場合はパスポートとボーディングチケットをお忘れなきよう
ETC ETC」
部屋は空港ロビー内の3F、4Fにあたる部分にあり、窓からロビーが見下ろせる。シングルでも充分な広さだが、バスルームは残念ながらシャワーのみ。テーブルにはウェルカムフルーツとメッセージ。至れりつくせり。
インターネットサービスありとのことなので、調べてみると24h利用で20と描いてある。ユーロだとちょっと高額なので諦める。実際はディラハムだったので勿体無いコトをしてしまった(>_<)。
シャワーを浴びてから、まずは空港ロビーを散策。デューティーフリーを物色し価格もチェック。CDは外より安いらしい。
携帯電話をプレゼンしてたアラブ美人
昼前に空港外へ出て、バスでオールドスークまで足を延ばしたのだが・・・
イスラム圏の金曜日は休日と聞いていたが、ココまで開いている店がないとは大誤算。買い物どころか昼食を食べる場所すら見つからない。
所在無く通りを散策。モスクではお祈りが大々的に行われているらしく、くぐもったスピーカーからコーランを唱える声が通りに響いている。
オールドスークなどの休日で閉まっている商店に驚きの風景を見つける。
なんと店頭に商品が出したままなのだ。商品に軽くネットをかけてあるだけで、盗もうと思えば何の苦労もなく盗めてしまう状態。これで被害がないのだからよほど治安が良いのだろう。
これで閉店状態
かろうじて運河沿いで開いていたトルコレストランを見つける。ラムのケバブ、水、フロドというカキ氷、それにサービスでお代わり放題のスープとサラダ。
ケバブは美味、ラムのよい香りとソースがマッチしておおあたり! しかーし添えているライスが激しくマズイ。排ガスのようなにおいがしている(>_<)。スープはスパイスの効いたサッパリ味。フロァドは春雨か素麺の揚げたようなモノが入った氷だが、激烈に甘い。どうも糖分を大量添加することでシャーベット状態を作り出しているデザートらしい。これにレモン果汁や真っ赤な香油をかけて甘味を和らげながら食べるという・・・・ちょっと間違ってないかぁ(^^)。
ショッピングモール シティ・センターは幸い開いていたので時計をチェック。ユリウス・ナルダンはあるものの、私の買える値段のラインナップはない。相対的には安いが絶対額が高すぎる。ディ・オールなどをチェックして空港に戻る。
トランジットホテルにはサウナにジャグジーやプール、フィットネスにマッサージまで用意されている。いずれも宿泊料金とは別だが、宿泊客のみがリーズナブルな価格で利用できる。
フライトの疲れを解すべくジャグジーとサウナでノンビリ。他に利用客がいないので貸切状態でくつろげる。アラブの砂漠の街でジャグジーに浸かるとはある意味究極の贅沢かもしれない。ついでにマッサージも利用。中国系フィリッピン人のオヤジのマッサージは掌圧で筋肉をゆるゆるにほぐしてくれる。
ボーディングパスで夕食に。しかし 一旦空港外に出ていたので、レストランが利用できないとのコト。おいおいソーユー話は聞いてないぞ。ちょっとネゴシエートして夕食にありついたが、努力するほどのことのない、バイキング形式でサンドイッチやパスタが食える程度。あのオヤジの慇懃な英語説明でのイメージとは大きくズレてるなぁ・・・。
部屋に戻ると19:00。翌日の午前1:30のモーニングコールを依頼して睡眠。
1:30 モーニングコールで起こされる。2:00チェックアウトで181ディラハム。
搭乗までの時間をデューティーフリー巡り。金地金も売っており、日本より10%は安い。使い残したドルのトラベラーズチェック分で50gの小さい小さいインゴットを購入。アラブ圏で流行っているというCDを2枚90ディラハム。ベントレーが当たる宝くじ$139などなど最後のムダ使い。
こんなんアタリますー
関空行きの搭乗ゲートに行くと、久しぶりに10人以上の日本人集団をみかける。いよいよ帰るんだなぁっと今回ばかりはホっとしてしまう。
機内は5割くらいの埋まり方。今回も隣にはダレもいないのでノンビリと座席占有。
定刻より30分遅れで3:30離陸。アラブの街も遠くなっていく。
夜食としてバゲットサンド。鶏肉にアプリコットのドライフルーツを挟んであり大変美味。
ほどなく機外は夜明けを迎え、そのまま昼間の飛行となる。出発から6時間、朝食が提供される。「ハモの梅肉フライ」とあったが厚みが2.5cmもある「別の何か」のフライに中濃ソース・・・・うーむ。
やがて 午後の瀬戸内海が見え始め、ゆっくりと関空へ機体は降りていった。
長い長いバカンスがこれでおわった。