18:30 空港へ向けて出発。19:30には関空着。21:30の集合には早すぎるのだが、最近頻発している「人身事故」に備えたため。小泉不況による自殺は減ることもなく、大阪周辺の鉄道ではほぼ週に1度は飛び込みが発生している。
まずは夕食ということで3Fのテンプラ屋「天はな」にて野菜天丼1030円。天つゆはかけすぎで、ベシャベシャ。空港内をうろつくがこの時刻では閑散としてもの。
21:05 チェックイン。JALがエミレーツ分を代行しているのだが、担当者はとっても美人。デューティ・フリーなどうろつきさっそく買い物。
搭乗ゲートの待合室のTVで22:00のNHKニュース、イラク攻撃に食い入るように見る人何人も。行き先が中東なので関係する人も多いのだろう。
待合室の一角でCAたちブリーフィング。ときおり笑いが上がる和気あいあいとした雰囲気。乗客は90人ちょいと漏れ聞こえてくる。エミレーツのCAさんの制服は赤いベレーの右側にチャドルを模したベールがかかり、砂漠をイメージしたベージュのスーツ。
22:40搭乗開始。機材はA320。エコノミーは5割ほどの埋り具合?
3列シートを独り占めできる。座席のピッチは狭いが、パーソナルTVあり、フットレストあり、ヘッドレストあり、しかもリクライニング角度がこれまでになく深く倒れる。なかなか良いシートといえる。
エミレーツ航空機
最新鋭B777
当然機内はアラビア語メイン
定刻とおりに関西の夜景を背に離陸。
機内食は夜食扱いで ビーフ麺と うな丼とのチョイス。ビーフ麺なかなか美味い。
しかもナイフが金属製。あの9/11テロ以降、軒並みプラスティック製に置き換わった航空業界だがアラブ系のココは大丈夫ということか?
まぁ こんな食器でナニができるか?というとプラスティックにするのもナンセンスではあるのだが。
映画は「ハリポ2」「バシリスク」「007」「スタートレック」などなど。
一眠りして起きると、すでにインドを横断しアラビア海の北にはいるところだった。
朝食はボリュームたっぷり 焼きたてクロワッサンが美味しい。
飛行開始からすでに11時間、窓の外に夜明けが近づくなかドバイへゆっくりと高度が下がっていく。
夜明けを待つドバイの街
ドバイ空港内
現地係員の案内で駐車場の出迎えタクシーへ。途中 オリエンタルツアーの日本人女性スタッフに出迎えてもらえる。さっそくホテルのレイトチェックアウトと今日の砂漠ツアーの手配を頼む。・・・・しかし
うっかりと、いつどうやって返事を受け取るのか聞きそびれたままタクシーに。
7:00過ぎにタクシーで10分もかからずにリビエラホテルに到着。部屋からの眺めは今ひとつだが、広くて清潔な部屋と便利な立地。ツアー会社に電話して現在の手配状況を確認。砂漠ツアーもレイトチェックアウトも手配完了で午後3:30にホテルロビーでピックアップとのこと。
さっそく 初めてのアラブ都市の街歩き。運河沿いには伝統のダル船が何隻も係留されて、生活感溢れる景色が展開。近代的というか人工的なビル群とモスクや木造船が入り混じるいい雰囲気。日差しはジリジリと強いが暑さはさほどでもなく。
ドバイの運河沿い
街角のジューススタンドにてミックスジュース3ディルハム。
「ナニが入ってるの??」
「リンゴ・オレンジ・マンゴー・パイナップル、、、あとイロイロだよ」
こっくりと 美味い!
しかし この店には平日の午前中だというのに あきらかにダベってるオッサンたち多数。仕事はどうなってるんだ???
旧市街にあたるスーク、ゴールドスークをウロウロ。街でみかけるのはオッサンばかり。女性はほとんど歩いていない。
自販機があちこちにある 治安のよさ。
ゴールドスークの金専門店
街のあちこちにあるモスク
ヘリテイジハウスを 覗くも、さして面白いものでもなく。
11:00にホテル近所に戻り、パニーニとコーヒーの店で軽食。
なんと キャビアも扱ってるそうで「キャビアのパニーニ」$6。
タップリのキャビアがパニーニ挟まれ、ほのかに温まって大変美味。
ニセモノだったとしても 気にならない美味さ。
オヤツは イラン産キャビアたっぷりのパニーニ
一休みして、タクシーで巨大ショッピングモール シティ・センターに。
館内は空調も程よく、日常雑貨のスーパーから 超高級ブランドまでが一同に会している。ここでは頼まれ物などをチェック。
幼稚園の遠足??
買うのは帰りに寄った時にしようと値段や品揃えなどの確認のみ。あとはウィンドウショッピング。こちらは屋内だからか女性の姿もたくさん見かけ、顔を覆うチャドルもあげている。眉を太く濃くするのがこちらの化粧法なのかクッキリと太い眉が印象的な美人がたくさん。チャドルで隠すのは勿体ないなぁ・・・。
みよ!このCDコーナーを埋め尽くすオッサンの笑顔を!!(^^;;;)
14:00過ぎにタクシーでホテルにもどり、サファリツアー待ち。
15:15にランドクルーザーがピックアップ。同じホテルに泊まってる日本人家族と一緒になる。三姉妹にご夫婦という5人家族。次女が一番美人(^^)。お互いに自己紹介などで和気藹々。
南に向けて街を走るとスグに家並がマバラになる。目指す砂漠までは約1時間のドライブ。砂漠の入り口近くのドライブインにて一旦休憩。タイヤの空気圧を下げたり、もう一台のランドクルーザーを待ったりとドライバーは忙しい。その合間には夕方のお祈りをメッカ方向を向いてやっている。
もう1台のランクルにはカナダ人2名と南アフリカからきた美人2名が搭乗。準備万端に整えていよいよ砂漠の道なき道へ。このあたりの砂漠はまだ小さい木が点在し、砂だけの景色とはちょっと違った雰囲気。
10〜20mほどの高さの砂丘が連なり、そこをジェットコースターのように上下しながら賑やかにドライブ。フロントグラスに空しか見えないほどの急な砂丘の斜面を登りきった後、転倒しそうなほどに傾きながら滑り降る。これは楽しい。車内もわいわいと盛り上がる。
地平線が斜めに!
2度の休憩で水分をこまめに補給させられ、やがて夕焼けが迫る頃に食事の為のオアシス村に到着。どこを向いても同じ景色にしか見えないこの砂漠でどうやって道がわかるのだろうか??
村では ラクダの体験騎乗、サンドボードでの砂丘滑りで夕暮れを待つ。
砂漠にらくだぁ
ここにでは 他のツアーの客も一緒、パキスタンからやってきた男性3人組みが互いに記念写真をパチパチ撮っている。イスラム教徒がそんなことでいいのかぁ?(^^)
他にやたらスタイルのいいアラビア系?美人コンビが参加。
食事まではアラビアコーヒーにディーツ(棗ヤシ)で持て成し。ディーツはどことなく干し柿風の素朴な甘味で コーヒーによくあう。他にもヘンナアートや 水パイプなどアラビアンな世界にドップリと浸れてしまう。水パイプはよく水タバコなどと表記されているが、燻されているのはタバコではなく香木である。
ツアーの女性客にはヘンナ・アートもサービス。
食事は スパイシーチキン、ラム、ハンバーガー風肉団子のBBQ、野菜サラダにチャパティ、ソフトドリンクは無料。アルコールは10〜15ディラハム。デザートはスポンジケーキの間にアラビアクリームを挟んだもの。どれもこれも美味い。暮れなずむ砂漠の空を見ながら、いろんな国の人との楽しい食事。
食事も一段落したところで いよいよベリーダンサー登場。アラビアンナイトの始まり始まりー。ソロでのダンスの後、客とペアでのダンス。アラビア系美人さんはトルコから来てるそうで、職業はダンサーということで 華麗なダンス合戦の様相を呈してくる。最後は みんなで輪になって ダンスで大盛り上がり。
日本人家族の5人はこのまま ここのテントに宿泊し、満天の星空を見るツアーということでココでお別れ。それぞれにランクルに乗り込んで解散となる。帰り道も砂漠の出口でタイヤの空気圧を補充して高速走行に。
21:00前にホテルに到着。
運河を渡る船
まだまだ街は賑やかなので 1時間ほど ゴールドスークを中心にうろうろしてみる。治安は圧倒的に良いらしく、日本以外では見たことのない屋外の自動販売機が点在し、夜の方が涼しいからか人通りも多く、街は賑やかに華やいでいる。
7:00前 ホテルの朝食。バイキング形式ながら、日本人の利用客がよほど多いのか、ゴハンに味噌汁、納豆まで揃えてある充実度。
9:40 オリエンタルツアーの井上さんより電話。レイトチェックアウトが326ディラハムでOKとのこと。さらに今日の予定についてアレコレと提案&調査してくれる。この手のほとんど自由旅行のツアーにしてはサービス満点。
超豪華ホテル「アル・アラブ」を見物に行く予定と告げると、ホテルが建つのは人工島で、ホテルの宿泊客以外はホテル内の店舗に予約が無いと島に渡ることすら出来ないとのこと。さすがに超高級ホテルだけのことはある。私のような一見の冷やかしで大事な宿泊客に迷惑がかからないように規制しているのであろう。
すぐに次善策を提案してくれ、「館内のカフェか レストランに予約を入れましょう」となり、「最低で100ディラハム=約3000円 のメニューがある」という最上階のレストランに予約を入れてもらう。ほんと助かるなぁ。これを知らなければノコノコ出かけて、追い返されるハメになるところだった。
アル・アラブ ホテルに向かう一番手軽な方法が、街の西海岸沿いのビーチパークまで無料送迎バスで出かけ、そこからタクシーを使うコトとフロントで教えてもらう。
ビーチバスを待っていると 昨日の親子連れが砂漠ツアーから戻ってきた。満天の星空を堪能したそうで、ご一緒すればよかったのにーと
残念がってくれる。こちらも残念(^^;;)。
送迎バスにて20分ちょいでビーチパークに。入場は5ディラハム。白砂の砂浜が広がり、エメラルドブルーのアラビア海で海水浴が楽しめる。水着持ってくればよかったかなぁ・・・。
ドバイの西側にある アラビア湾に面したビーチと ホテル
一通り散策して、いよいよ アル・アラブ・ホテルへ。
タクシー205ディラハム。島に渡る橋のたもとで 予約ナンバーをチェック。もし予約が成立していなければココで追い返されるのである。
館内は笑いがこみ上げるほどにゴージャス。ロビーには大きな噴水と巨大水槽に熱帯魚が泳ぎ、最上階まで吹き抜けが広がる壁や柱には金がタップリと使われている。
ロビーはこうして最上階まで吹き抜け
ロビー内のショップもレベルが段違い。ユリウス・ナルダンまで扱う時計店には1000万円を超える時計がさりげなく飾られている。もしあればとユリウス・ナルダンの一番安いライン、マルコ・ポーロの在庫を聞いてみたが、「ちょっと値段的にココには置けないんだ」と。安すぎるのだ・・・・日本では30万円はするのに。
ひとしきり ロビーとショップを冷やかして、海に面したシースルーエレベータに乗って最上階のレストランエリアに。
レセプションで予約番号を告げると、「バーにしますか? レストランですか?」と聞いてくる。右手にバーエリア、左手にレストランエリアとなっているらしい。もちろんランチなので「レストランで」と答えて
フロアを左に向かう。
・・・・しかし これが大きな間違いだったと気付くのにそう時間はかからなかった。100ディラハムで食べられるというのはバーエリアでの軽食の価格だったのだ。
メニュを開くと スターターが80ディラハム〜 メインは最低でも150ディラハム!!豪華ホテルのメインダイニングなのだから当然の価格ではある・・・。
仕方なく160ディラハムのチキンレッグと80ディラハムのデザートをオーダー。ギャルソンの「前菜はいかがなさいます?」の質問には「日本人はそんなにタクサン食べられないんだ」と泣く泣く答える(>_<)。
事情を察したのか、メインの調理に時間がかかるからなのか、シェフからのサービスということで、「茸のポタージュ
カプチーノ仕立て」がサービスされる。これが美味い! メインもデザートも美味かったが、値段相応というかありがたみはあまりない。
結局 ミネラルウォーターやサービス料などで 270ディラハムに(;_;)。
シェフサービスのキノコスープ
鶏肉の香草ムース詰めロースト
バルサミコソース。
デザートのディーツプディング
カスタードソース添え
ホテルからの帰りは 橋を歩いてテクテクと。対岸にあるビーチ沿いにホテルに入り、こちらでもロビーなんぞを散策。ここからタクシーでドバイ一高いというエミレーツタワーへ30ディラハム。しかしながら最上階は昼食時のみの営業で入れず、そのままWADYセンターへ。
ここでも高級ブランドや時計ショップが充実。私は興味がないので真剣にチェックしていなかったが、ロレックスの品揃えも充実しており、ここでなら日本でプレミアが付いているような限定品も定価で買えるのである。
インターネットカフェを15ディラハムで試すが結局メールは出せず。友人のサイトをたずねると「国家規制により表示不可」と恐ろしげな警告が表示される。イスラム圏だからなのだろうか?
旧市街にまで戻り、ドバイ博物館へ13.5ディラハム。この地方の素朴な建物がガランとあるだけでこの入場料は高いなぁと思っていたら・・・・室内には地下へ下りる階段があり、その先にはハイテク映像システム、蝋人形、ジオラマでドバイ周辺の風俗、歴史、石油発見後の大発展を一気に学べる大充実の展示が広がっていた。
ドバイ必見の観光ポイントと断言しよう。
17:00すぎにオールドスークを通って、アブラと呼ばれる水上タクシーで運河対岸のホテルへ。
庶民の足 水上タクシー 片道 12円ちょい。
一風呂浴びて 荷作り。 まだ目的地のモーリシャスには辿り着いてないのに、エキサイティングな街並、砂漠にビーチともうすっかり旅を満喫してしまった気分。
CNNで戦争ニュースをチェック。憂鬱な気分になる。戦争が始まったが、ドバイは平穏そのもの。ただタクシーの運転手さんからは 戦争の話題を必ず振られる。日本はどうして反対しないの?キリスト教国でない日本がなんでアメリカやイギリスの後追いをするのか?と。
夕食は軽く パン二個で済ませる。機内食でどんなコトになるか見当つかないのでとりあえずは控えめにしておく。
20:00からゴールドスークを目指して散歩。夜のゴールドスークは絢爛豪華な金色の洪水。明るいランプに照らされた金製品がまばゆく輝いてる。
小一時間歩いて、22Kのリングを1つ$75で購入。ここの指輪は純粋に重さだけで価格が決まる。私が買ったのは「ロード・オブ・ザ・リング」に出てくるのに似たシンプルな甲丸タイプ。店の人は「どうせならもっとデザインの凝った方が得ですよ」と勧めるが、私が欲しいのは映画にちなんだデザインなのである(^^;)。
電器店での通りに面したテレビに人だかりがある。アラビア語のニュースでイラク攻撃を伝えている。驚いたことに?キャスターは女性であり、かなり美人。どのような内容なのかはまったくわからないが、TVに見入る人々の表情は真剣そのもの。彼らの中には親類や友人、知人がイラクにいる人もきっといるのだろう。攻撃の意味するものが日本人の私とはまったく違っている。
22:00ホテルに戻り、23:00チェックアウト。いよいよモーリシャスに向けて空港へと向かう。