バルセロナ・パリ 簡単旅行レポ
10月17日「レストラン・ケイ(Restaurant KEI)」ディナー
以前、「ジェラール・ベッソン」だったお店に日本人シェフがレストランを開いたそうで、出かけてみました。
テーブルセッティングはこんな感じから
当たり前ながら、建物の構成は「ジェラール・ベッソン」の頃とほぼ同じ。
ただ、この部屋の右手にもあったダイニングはキッチンに拡張されているようです。
「驚きをお届けしたい」とのことで、メニューにはコース7品95ユーロと9品125ユーロの2つの記載だけです。
どんなものが出てくるかは基本的には「おまかせ」となっています。
# もちろん嫌いな・ダメな食材は予めチェックされますし、メインのお肉は3種類からチョイスできます。
# この日のお肉は「豚」「牛」「鳩」からのチョイスでした。
9品のコース、メインは鳩でお願いしました。
アミューズ:
左から
「赤紫蘇のジュース」 (大変美味)
「烏賊墨入りポレンタを丸く焼いて、焦がした洋梨ピュレとロックフォールチーズのムース」(ポレンタを焼く意味が今ひとつ解らない)
「オリーブのエスプーマ、黒オリーブソース」(エスプーマともども どこか頼りない気分になる)
「チョコサブレにアンチョビソース」(組み合わせの妙、素晴らしく美味しい)
フランスでは珍しい「オシボリ」
バターと塩分追加のためのフルール・ド・セル。
でも バターもほんのり塩分があったのですけどね。
前菜1:モリーユ茸のベニエ、ユズのソース、青いユズ皮を散らして
アルコール類でマリネしてあるらしいモリーユ茸をホクホクのベニエにして、ユズ風味でさっぱりと食べさせます。
美味しいです。
前菜2:野菜とりどりの盛り合わせ、バルティックサーモンの自家製スモークサーモン添え
日本人には「刺身の盛り合わせ」に通じる盛り方で 様々な調理をほどこした野菜とスモークサーモンが皿におさまっています。
泡はレモンジュースのエスプーマ。そのほかにオリーブのピュレソース、ルッコラのピュレのソース。
野菜一つ一つが濃い味わいをもっていて美味しいです。
前菜3: カニとトマト、トマトのジュとキャビア添え、フランボワーズソース
オマール海老の料理を変えてもらいました。 赤いフランボワーズソースとカニ身が驚くほど合います。
キャビアの塩分とトマトのジュもぴったりマッチしています。
魚料理: マトウ鯛を皮目からだけ焼き、クリスプな皮のカリコリ感とレア感を残した身との旨みを共存させています。
皿に一筋刷けてあるのはシソのソース、新玉葱の焦がした粉と柑橘類+オリーブピュレのソース、
中休み?:鴨のフォアグラのコンフィ
林檎と洋梨をキャラメリゼしてピュレにしたものにキャラメルソース、金柑、パータフィテをカリカリに焼い
て。
ハーブ添え
フォアグラを甘み・苦味・酸味と組み合わせて旨みを引き出した一皿。
肉料理:鳩の胸肉の味噌風味ソースでの炙り、ハトのジュのソース、味噌のソース、からし菜と新玉葱
熟成させない鳩の皮目に味噌風味ソースを塗ってこんがり炙ったものを、クラシックなハトのソースと味噌ソースで食べます。
絶妙な塩加減と味噌ならでは味わいが鳩にマッチした逸品です。
サービスの方いわく
「フランスでも味噌を導入しようとしているシェフは何人かいますが、塩味か甘みかのどっちかに傾き過ぎています。
このちょうどよい塩梅という地点ができるのは日本人ならではの強みですね」
とのこと
チーズ: サボワのを2種
隣のテーブルの家族連れ(*)のお子さんが飲んでいたジュースが気になって、追加で発注
「Alian Milliat」という生産者が「レストランのワインのように扱われる一流のジュースを」ということで生産しているものだでそうです。
誇張でなく「果実をそのまま食べている」ような味わいです。
*:この店に家族4人(うち小学生らしい男の子2名)で会食・・・ブルジョワですね。
デザート:
薄く丸く焼いたメレンゲ下に ハイビスカスのソルベとフロマージュ・ブランのムース、ハイビスカスのジュレにココナッツミルクの粉末
どうやってここまで薄くキレイに焼けるのか謎なメレンゲの濃厚な甘さト、ハイビスカスソルベの酸味がマッチしてます。
プチフール1:
キャラメルソースのボンボンショコラ
プチフール2:
オレンジの花の水風味のショコラムース
プチフール3:
コクリコ風味のシロップが薄いジュレ膜に包まれてて、口の中でプチュンと弾ける楽しい一品
プチフール4:
ゴマのチュイル、ホットパプリカをちらしたチーズ風味クリーム
大変美味しゅうございました!
戻ります。