世界の都へ  − 秋のロンドン一人旅編 −

 

10/12 「関空発 23:10 北へ」

いよいよ長いヨーロッパ旅行の始まりである。
フライトは関空23:10発アエロフロートのビジネスクラス。
何かと悪い噂の絶えないアエロフロート・・・・それをビジネスクラスで・・・・
旅のしょっぱなからギャンブルを行っている気がしないでもない(^.^;)。
なにしろKLMのエコノミーより安い15万円のビジネスクラス、何が起きるかは
乗ってみてのお楽しみである。
出発前の噂では「ビジネスではキャビアが食べ放題らしい」などという話も
耳にしたのだが・・・・。

94年秋のバリ行き以来二年振りの関空はすっかり建物に「生活の匂い」がなじみ、
開港早々の「博覧会のパビリオン」のような浮ついた雰囲気が消えていた。
いい意味で落ち着いて来ている。

23:10定刻にて離陸。スチュワーデスさんは「デミ・ムーア系」とても美人。
やはりロシアの若い女性はハラショーでスパシーバだ(なんのこっちゃ^.^;)。
しかし微笑がぎこちなく化粧法も古い。なんとももったいない話である。

機体はエアバス310、シートは快適。ビジネスの乗客は私を含めて6人。
この6人にスチュワーデス二人が付くので、彼女達も暇を持て余し気味。
トイレから出てくるとオシボリを持って待ってくれていたりする。
「細やかなサービス」なのだろうか(?.?)、ちょっと気恥しい。
ちなみにファーストは日本人初老夫婦一組。

日本発の便にも関わらず(?)機内のアナウンスはロシア語と英語のみ。
これは再考してほしい。
特に緊急時の対応案内に日本語がないのは心細いのではないだろうか・・・。
   (そんな人はそもアエロフロートには乗らないか? ^.^;)
さらに信じ難いことだが いまだ喫煙席がある、97年にはなくなっているだろうが。

機内食は「夜食」との位置付けで、ボリュームも抑えめ。
内容的にはこれまでのエコノミーと大差なし。一応は2プレートだったのが
ビジネスらしいところか?もちろんキャビアの食べ放題は無かった(;.;)。
ナイフ・フォーク 持ってびっくりするほど軽くチャチイ。
航空機の外板と同じだとの伝説は本当かもしれない。

窓の外は満天の星。オリオンが暗い星も含めてくっきりと見えすばらしい。
ぐっすり眠る・・・・。
 
 

10/13「そしてモスクワ」

明けて13日 4:20 モスクワ着。飛行時間はほぼ9時間。
右に左にと複雑なランディングアプローチ。窓の外に広がる街の灯は
どこか「銀河鉄道999」の描く惑星のよう・・・・

 「ねぇメーテル、ここが昔タダで社会保障が受けれたという平等の国なの?」
 「そうよ鉄郎。ここにくれば誰もが平等になると信じられていた国よ。
   でもそれは社会に部品として組み込まれて、自由と引き換えの
   幻想の楽園・・・・だから滅びたの」  (おいおい!^_^)

乗り継ぎのロンドン行きは11:30発・・・
そう関空発の飛行機はパリ行きなので、ここで7時間も待つことになってしまった。
大きな誤算である。
(パリ行きも燃料補給等で7:00発だったので待つことに変わりはないのだが)

モスクワ空港は噂の通り暗い。
天井の一部が壊れたままのトランジットカウンター、汚く便座の無いトイレ。
1階にはスロットマシーンが置かれて社会主義をかなぐりすてた国の象徴のよう。
2階テラスのレストランは母校の学生食堂を彷彿とさせる 安っぽい机と椅子。
その至る所に出発待ちの乗客がゴロ寝している。
ギョっとする光景だが、逆にいえば「眠れるぐらいには安全」で強盗やら、
傷害などはないのであろうと 変な安心をする。

8:00 トランジットでもらった朝食券で朝食を貰うべく 「テラスレストラン」へ。
いきなり行列・・・・やはりロシアには行列がなくては物足りない(^.^;)
この行列でスペイン人で日本の「カネコ・テツヤ」さんを友人とするマルティンさん
と色々と話し込む。
日本でのJリーグ人気が蔭っていると教えるとたいそう残念がっていた。

1時間も待たされたあげく

 ・白身だけの卵を天板に流してオーブンしたモノ
     (黄身はどこにいった ?.? )
 ・酸っぱい黒パンか堅い白パン
 ・濁った紅茶か 香りのしないコーヒー、ぬるいホットミルク

を不愛想で 怒ったようにしゃべるオバチャンたちが支給してくれる。
こんなにも「ロシア」を体験できる空港は貴重かもしれない。
 
 
 

10/13「モスクワからロンドンへ」

11:30 ロンドンへ向け出発。
窓の外から見える針葉樹が赤く枯れている。大気汚染がひどいのだろうか。
いきなりシートの禁煙指定が間違っていた、抗議して替えさせる。
こちらはスチュワートが二人。
一人は「ジャン・クロード・ヴァン・タム」、もう一人は「タンタン」。
とても愛想がよい。シートは80%のうまりぐあい。
このときの機内食もビジネスにしては質素。
 

12:30 ロンドン着。
飛行時間は約4時間となる。心配だったバゲージも無事到着。
エアバスA2にてランカスターゲートそばの
「プラザ ハイド パーク (Plaza on Hyde Park)」ホテルへ。
規模も大きく、チャーリー・シーンに似た親切なコンシェルジェもいる、
地下鉄駅ランカスターゲート(Lancaster Gate)にも近い。
ロンドンの友達が手配してくれたおかげで一泊66ポンドにて宿泊。
通常は100ポンドするらしい。

ロンドンでのガイドブックは「昭文社 個人旅行26 ロンドン」(1580円)
地図・地下鉄路線図・観光案内とバランスが良い。
特にツアーではない個人単位での歩き周り派には使い易いガイド。
お勧めできる。
 

荷を解き、まずはホテルと同じブロックの
「ロンドン玩具・模型博物館(LONDON Toy & Model MUSEUM)」へ。
最初の展示がいきなり炭坑坑内のジオラマなのはお国柄か?
日本のオモチャも含めて こじんまりした建物に多彩な展示内容。
中庭ではミニSLも 子どもを待っている。
お近くに来られるようなら、足を延ばされても損はない。
図録は日本語のものがあったが、なんと12000円(日本製)で断念。
もう少しお手軽なのを出して欲しいところである。

CitiBankのワールドキャッシュ口座が機能しているのを確かめるべく、
ピカデリーサーカスへ地下鉄で出向く。とりあえず100ポンドを下ろす。
そばのデリにてオヤツ、カスタードが美味い。
 

ガイドブックでの案内通り、ロンドンの地下鉄
「防空壕トンネルを転用したんぢゃねえか?」
と思えるほど、通路がウニウニと曲がりくねり、上下する。
治安が悪い雰囲気はなく駅職員も要所要所にいる。
今の駅名、次の駅名の車内放送があるので、注意して聞き取れば
駅の確認は比較的楽。
ドアはボタンを押して開ける半自動式がほとんどなので注意。
通路ではギター、バイオリン、ドラムなどの大道芸人(あるいは 演奏家)が
生演奏でおひねりを稼いでいる。反響の効く通路でのバイオリンは乙なもの。

路線図や案内も分かり易い(ただし英語のみ)ので、通路の長さ以外は不満は無い。
そう、通路の長さ以外は! ちょっと乗り換えの重なる径路で地下鉄を使うと半端で
なく歩くはめになるので 少々遠回りになっても乗り換えの少ない径路を選ぶ方が
ずっと楽。それと階段も多いのでスーツケースを抱えての移動は困難と想像される。

ピカデリーサーカス周辺を観光。SEGAのアミューズメントビルには
ハングライダーの体感ゲーム、HUDでのシューティングあり。

ロンドン周遊バス(周遊1時間半、乗り降り自由、24時間有効チケットで
観光と移動の両方に使える)にて市内を観光。
バッキンガム、ウェストミンスター、リッツなどなど 解り易い英語なのでなんとか
理解できる。リッツのアフタヌーンティーが30ポンドとの説明に一同から感嘆の声。

予想以上にロンドンは暖かい。気温表などから大阪の12月くらいのつもりで
冬の格好をしていたが、日中は「小春日和」状態で暑いくらい。
ただし朝・夕はグッと冷え込んでいくので 冬物ジャンパーが重宝する。
 

夕食はホテルのそばの「SWAN」なるパブにて、「フィッシュ&チップス」
直径30cmの大皿にはみ出すような魚(タラの類いかな?)のフライと
山盛りのフライドポテトとミネラルで7ポンド。
魚自体の味は大ざっぱだが、ビネガーの酸っぱさが油濃さを緩和して食えなくはない。

さて、ここでアクシデント。
ロンドンでのホテル手配をはじめ、お世話になりっぱなしの上に、
こちらでの「きちんとした食事」なども予定していた友人が体調を崩し、
逢えないことが判明!

友人も「ごめんねぇ、せっかくスーツまで持ってきてねぇって頼んだのにぃ(>.<)」
と すまながるが、事が事なのだから、いたしかたない。
むしろ これまでの手配で無理ばかりお願いしてきた私の方が恐縮してしまう。

・・・・だが ちょっとブルーが入ったのは確か(;.;)・・・
この旅は波乱万丈な旅になりそうだ。

TVのニュースではデーモン・ヒルがF1のチャンピオンとなったニュースが
流れている。「もう二代目とは呼ばせない」といった見出しの新聞が大写しになる。

部屋がやけに寒い。セントラルヒーティングがヘンだ・・・(鼻をグズグズ >,<)
 
 

10/14 「女王陛下の空軍博物館」

朝、寒さで目覚める。クレイムしようとすると、そも部屋が違っていた
(バスタブ無しだった)らしく、バスタブありの別の部屋へ。
朝食では 広告会社の日本人オジサンと相席。各地の空港広告の調査で11日で
14都市を巡る(!.!) 出張中とのこと。私はみかけが若いので学生と思われる(^.^;)。

王立空軍博物館(RAF Musieum)」へむかう。
ここには実物の飛行機がたくさん展示されていて、
ハリアー、トーネード、F−14、B−25・・・等など書き切れない。
また、「バトル・オブ・ブリテン」展示館あり、ドイツからの空襲の被害、
そして如何にそれを撃退したかを別に一つ展示館を設けて展示しているのだ。
そこではV1号、V2号、サラマンダーなどドイツ機も展示されており、
飛行機に興味のある方にはぜひ足を運んで欲しい博物館である。

ここにはいずこかの小学校の一団30人ほどが遠足(?)で来ていた。
男女比は1:2でみな可愛い(人形のようだわさ ^.^)。

博物館のカフェにて昼食(チキンカレー+ライス+アップルジュースで8ポンド)。

午後は余勢をかって、「科学博物館(Sience Museum)」へ。
6F〜1Fまで「科学に関連した事を集め尽くすぞ!」という怪しい情熱に
溢れている(おいおい 怪しいはないだろう ^_^)。

特に6Fの「医学・薬学」の展示は閑散としているだけに「お見得」。
各時代毎の「歯医者の治療室」を蝋人形(?)で再現した展示など、
人形の表情にいたるまでの凝り方に「怪しい情熱」を感じてしまう。
マダムタッソー館と同じ傾向がここにも発揮されているのであろうか?
こちらには「ワットの蒸気機関」「バベッジの解析エンジン」などもある。
ディズニーランドのスターツアーズのような体感ライドマシンもあり、
動作はとてもハード。

こちらにも中学、高校にあたる世代の一団(育ちと血筋が良さそうな子ども達)と
ボーイスカウトのような一団がおおはしゃぎ。
子ども連れでなくてもここで1日は遊べてしまう。
ぜひ足を運んでほしい博物館である。

カフェにて一休み。カプチーノとタルト 5ポンドなり。

17:00ハロッズへ。期待のオリジナル時計、今年のは余り魅かれるデザイン
ではないので店内を見るだけにする。ここの食料品売り場には「鮨カウンター」
があり、日本人板さんが握ってくれる。

ホテルへ買い込んだ博物館グッズを置き、暮れなずむロンドンの街へ。
タワーブリッジ、HMSベルファウスト号の夜景を楽しみ、
ソーホーの「Wheeler's」にて夕食。

 ・オイスター:うまい
 ・スモークサーモン:これもうまい

で腹一杯(^.^;;) 23ポンドなり。
 

ホテルのTVでは政府(イギリスでしょうねぇ)が 銃規制を決定したというニュース。
過激ともいえる観光ツアーぶりに自分でも呆れながら眠る・・・。
 
 
 

10/15 「日の沈まなかった国の博物館」

ロンドンも3日目。
17日のパリ行きのユーロスターの予約をコンシェルジェに依頼。
ユーロパスでの50%割り引きがあり、一等(食事付き)で77.5ポンド。

10:00ジャストにあの「大英博物館」へ。
ここは入場料は「基金」扱い。
ここの趣旨に賛同して、払える範囲でいくらでもいいから払って欲しいとの
説明付きで「募金ドーム」のようなものが据えられている。

建物正面等の写真を撮っていると、又も遠足らしき小学生の一団に遭遇。

自分達も撮れ!

とせがまれ 撮ってあげる・・・
でも住所も教えてもらってないので 送りようがないのだが(^_^;;)。

まずは「時計」のコーナーへ。
驚くべきことに、展示されている時計のほとんどが実際に動いている!!!
様々な時計とその機構の進化が一望にできるし、15分くらいも待てば
いろんな時計の仕掛けが楽しめる。
これほどの 質と量の時計を生きた状態で展示している事に大英帝国の底力
というものを感じてしまう・・・。

この部屋は一時間ほどのちになぜか「今日は閉館」と閉鎖されてしまった。
理由をたずねるも答えてくれず。

あとは定番のロゼッタストーンなどなど 「大英帝国の威光」を誇示する展示を
見て回る。

 「いやぁ 集めも集めたり、三百年分かぁ」(声:山田康夫でよろしく^.^;)
 「ルパン! これがこの国の秘宝か!」
 「そうよ。かつて 日の沈まない帝国と讃えられた大英帝国。
   それが七つの海を越えてかっさらってきた お宝の山さ」
 「噂には聞いていたが、まさか独立国家がそんな海賊行為を
   やっていたとは!!」
 
   おいおい!(^.^)

観光客も多いが 遠足らしき生徒・学生も多い。しかも彼らは一様に勉強熱心。
展示の説明を小マメにメモし、展示物のスケッチをとる。感心な事である。

博物館近くのデリにて「ランチコース 5ポンド」の昼食。
 ・カリフラワーのポタージュ:うまい
 ・トマトソースのパスタ:麺茹で過ぎ
 ・フルーツタルト:カスタードがうまい

ドイツ人観光客のオジサンと相席となり、話はずむ。

 「姪が沖縄の米軍基地にいるんだよ。大阪からは見えるかい?」
 「いやぁ さすがに見えませんねぇ(それは無理やって)」

昨日の王立空軍博物館にたくさんの飛行機が展示されている事を話すと

 「そうかぁ、じゃ明日行ってみるよ!」

と 喜んだが「バトル オブ ブリテン」展示館のことは切り出せなかった(^.^;;;)。
 

デリからでてぶらぶらしていると「傘・ステッキ専門店 James Smithi & Sons」に
出くわす。「大石 恵さんのメトロポリタンジャーニー」でも紹介していた店だ。
ひやかしに入ると、さすがに傘が紳士の必須アイテムの国、杖にもなる丈夫な傘や
まるでモーゼが十戒を貰ったときにもっていたような杖までいろんなアイテムが
そろっている。
ここで木製折りたたみステッキを衝動買い(^_^;)。
サイズ合わせステッキを持ってなんどもサイズ調整に店内を歩き回らせられる。
私の歩きを見ながらオジサンが色々と指摘。

 「右肩を上げて歩くから背筋が曲がりがちだね、それと左脚をかばった
   歩き方をしてるから、腰に負担が来ている。
   腰の左側が痛むようになるよ」

たしかに私は左脚がちょっと悪く(でも歩き方からは普通の人には判らない)、
右肩にバッグをさげるクセがある。
そして旅の直後から左腰が痛い。なるほどプロである。
こうして左脚の為の木製折りたたみステッキを69ポンドにて購入。

色々と店をひやかしつつ「Fortnum & Mason」へ。紅茶のブランドとして有名な
このお店、こちらでは食料品を中心としたデパートである。
紅茶、ジャムなどが日本のほぼ半額。
そこでビスケットなどと合わせ38ポンド分を購入、かさばるので日本への配送を
依頼したら・・・送料が48ポンド・・・・なんのこっちゃ(;.;)

1Fのファウンテンにてアフタヌーンティー。
F&Mの紅茶とスコーン、カスタードタルトを食す。クローテッドクリームが旨い。
たしか 8ポンドだったとおもう。

いったんホテルへステッキを置きに戻る。
一休みの後、夜のウエストミンスター教会へ。地下鉄の乗り換えなどで40分
もかかって一番近い駅にたどり着いたが、冷え込んで寒かったのでビッグベンの
夜景だけ見て帰る。

夕食、ピカデリーサーカスのインド料理店にて
 ・チキンカレー:真っ赤な色に似合わずマイルドな味わい。
                 鶏肉そのものがしっかりした味で美味しい。
 ・ナン:焼き立てでほくほく
 ・ラッシー:ちょっと甘め
 
で13ポンド。これまでロンドンの料理も予想ほどにはひどくない。
野菜の扱いが下手なのはたしかだが、煮込み料理系は食える。
明日でロンドンでの行動も最後、綿密な行動を立てようと 思っている内に
眠ってしまっていた・・・(^.^;)。
 
 
 

10/16 「貴族と貴族でない人のいる国」

朝のTV「Big Breakfast」 明るくファンキーなノリのモーニングショーで起きる。
続く9:00からの料理番組は前菜、メイン、デザートと3人の講師が順にレクチャー。
スタジオには生徒役も兼ねる観客が10人ほどキッチンそばに陣取り、
適時、具体的な質問をなげる。講師は講師でラビオリ生地の固さを手に取らせて
確認させたりするスタイル。日本で流行るかも。

今日は買い物の日と決めて行動を起こす。

ペチコートレーン(Petticoat Lane)のフリーマーケットへ行く。
女性物の服がメインで、私にとっては目を引くものがなかった。

つづいてバッキンガム(Buckingham Palace)へ。
    (おい買い物の日とちゃうんかぁ? ^.^;)
ちょうど衛兵交替式のタイミングにあたり、人・人・人・人、色んな
言葉が飛びかって少しでも交替式をよく見ようと塀にへばりついている。
 

タクシーにてハロッズ(Harrods)へいく。タクシーから降りるといきなり
「チャリティー!」
とよってきた奴に、ちいさな花束と交換になんだかだで5ポンドむしられる!!(-.-)。

ハロッズ店内探険その2である。テディ・ベアのハロッズ版(約20ポンド)など
ハロッズグッズもいろいろとある。だが今一つ「ノリ」が来ないのと、これからの
旅程を考えて見るだけにする。

ピカデリーサーカスの近所でロンドンパブ名物の「シェパーズパイ」を食す。
オレンジジュースとで6ポンド。決して不味い食い物ではない。きちんと肉を
調理すればもっと美味しくなるのに・・・という不満は残るが。
 

さらにボンド・ストリートへ。
スマイソン(Smython)という文具専門店を覗くが高い。レターセット13ポンド、
木製レターライティングBOX450ポンド〜。
ほかにオーダーメードでの招待状などの受け付けもやっているようで、
客層としては上層中流以上を対象にしているようだ。

そのまま通りを南下していくと、かの サザビーズ(Sotheby's) に出くわす。
見学OKとのことでオークション会場へ。
ペルシャ絨毯(?)のオークションの真っ最中で 何百万円単位で値が決まって
いくのに圧倒される。

結局、この日は 荷物になるのを避けたいのと、「値頃感と魅力のあるアイテム」に
出会わずなにも買わずじまい。
階層社会のせいなのか「高価なモノは高価なまま」という印象を受ける。

ホテル前の ハイド・パーク(Hyde Park)にてのんびりとロンドン最後の夕焼けを
楽しむ。コンコルドがヒースローに向けて着陸していくのが見える。

ホテルにて友人に暇乞いの電話。逢えなくてほんとうに残念。

ロンドン最後の夕食は近ごろ噂の「モダンブリティッシュ」のお店の一つ、
地下鉄ノッティング・ヒル・ゲート(Notting Hill Gate)にある
「ケンジントン・プレイス(Kensington Place)」に行く。

 ・コーンチャウダー:量が多すぎ、半分も余らせる。塩味がききすぎ
 ・野鴨のロティ:とてもうまいが、付け合せの野菜がグジュグジュに茹だった
          キャベツの類いでマイナス
 ・アイス3種盛り:バニラ・ココナッツ・チョコチップ 特に印象なし

これで23ポンドなり。
 

ロンドン最後の夜がこうして更けていく。
明日からはパリだ・・・・・あっ パリでの計画立ててない!