オーブンレンジを買ったのを機会に始めたお菓子作りですが、独学・我流でも美味しく食べられるケーキが作れるようになりました。お菓子(ケーキ)作りはけっして難しくありません。 きちんと計量し、手順を踏んでいけば誰でも美味しいお菓子が作れます。
それに、お菓子作りは趣味の中では経済的な趣味です。
一番最初こそケーキ型やハンドミキサーとか ちょっとお金がかかりますが、後はときどきの材料費だけです。いくら高い卵でも一個50円もすれば高級品です。ショートケーキをホールで作っても500円とかかりません。これで2時間近く遊べると思えば安いものです。しかも
できたケーキは楽しく食べる事ができるのですから。
「基礎」「基本」にこだわったと帯にあるとおり、ふんだんにある写真と失敗しないレシピは初心者入門書としてお勧めできます。
「台所で使う」を前提にした装丁で表紙には丈夫なビニールカバーがかかり、しおり用の紐が2本ついているというあたりにこの本の気配りが感じられます。
この本のレシピならシューは膨らみ、折りパイはサックリと焼き上がります。
また、和菓子やダイエットレシピも紹介されています。
初版が86年ですので構成がちょっと古い感じがしますが、この本も初心者向けのレシピが揃ってます。ただし「ノンノ・・・」を持っていれば
わざわざ別に購入する必要はないでしょう。
これも初版86年です。対象読者がプロの菓子職人なのでレシピの分量が半端ではありません。パウンドケーキは21cm型3つ分、マドレーヌは84個分ですし、レシピの説明にも攪拌機の羽の種類があるような本です。初心者には参考書というにはちょっと使い難い本です.
これは初版91年の本です。
副題に「おいしいお菓子を味わうために嘘と迷信のない作り方教室」とあるように
「失敗しないケーキ」の次のステップ「美味しいケーキ」を目指す初級から中級レベルの人にうってつけの本です。
この本で特筆できるのは
「温度管理」、「材料管理」の大切さを厳しいまでに書いてあること。
ハンドミキサーや木べらの使い方をきちんと図解までいれて説明していること。
材料表にも手順を図解してあること。
の3つです。いづれも著者弓田さんの「家庭でも変らぬ美味しさを作って欲しい」という情熱がひしひしと伝わるものです。
その分、ムラング(メレンゲ)がシロップを炊いて作るイタリアンメレンゲが基本となっていたりして、家庭で気軽に作るにはちょっと厳しい面があるのも確かです。
これは94年発行の本です。お菓子作りの基本の他にいろんなお店の一品のレシピ紹介、各地の名店紹介などが入ってます。基本の生地、クリームの説明は写真をふんだんに使い、失敗例とその原因も丁寧に解説してあります。
なお後半の「セレクトガイド160」で紹介しているお店のうち、タルトタタンが美味しかった「ポール・ブガ」は無くなって久しいです。
95年発行の本です。副題には「専門家の味をあなたの食卓に」とありますが、読者対象はプロの菓子職人あるいは上級者と思われます。生地やクリームの基本はすでに押さえた人を対象として、様々な生地やムースの組み合わせやデコレーション技術を記述してあります。
「最新」と銘打ってあるだけに「チョコスプレーマシン」を使ったデコレーション技法や2〜3種類のムースを重ねて作るアントルメなどがたくさん紹介されています。
基本をおさえて 次のステップを目指す人にとってはかっこうの参考書となるでしょう。
96年から発行された「雑誌(というよりはMOOK)」です、不定期刊行のようで次号のVol.2は97年5月になってから発行されています。
「楽しく読んで深く知る」を掲げ、対象読者は「プロの菓子職人」あるいは「プロを目指す人」の雑誌ですが日曜パティシエにとっても興味深い記事と情報がたくさん載っています。
この号では「オペラ」「ババ」の各店ごとのレシピとその違いの特集
「ケーキ作り 基本の動作」が大いに参考になります。
「MOOK
CAKEing」の第二号です。
この号の特集はイーストを使った菓子とウィーン菓子。
各店ごとの比較はミルフィーユとタルト フリュイです。
これは参考書とはちょっと違って、パリのお菓子屋さん、惣菜屋さんを紹介したガイドブックです。普通のガイドブックと違い「お菓子屋」に絞った構成で、もしパリに出かけるなら必携の一冊です。
# この本でも紹介されている名店「コクラン エネ」は96年7月に後継者難から閉店してしまったそうです。
99年8月に改訂されたガイドブックです。
改訂内容一覧 を 作成しましたが、「モラ」での10%OFF特典や
カラーの
メトロ路線図が付いたりして、ガイドブックとしての使い勝手が良くなってます。