以前、タイユバン・ロブションでソムリエをなさっていた、若林さんという方(*1)がこちらに移られたとのことで、ミーハーにもオッカケを敢行!
この「タテル・ヨシノ」は 1997年 パリに「ステラ・マリス」(*2)を開いた吉野
建さんが国内展開(凱旋帰国か?)したお店で、若林さんは前身のお店が小田原にあったときのソムリエだったとのこと。
*1: 毎年 同じ時期に出かけていたためか、我々メンバーの顔を覚えていてくれていたのでした。
*2: 97年パリ旅行していた私が「店に修行しにきていたお菓子職人」とソックリだったらしく、ここのマダムが誤解して声をかけてくれた。
ここのあたりの顛末は 旅行記のコチラと
コチラを参照のこと
食前酒: フレッシュのリンゴジュースと ソルベの上から スパークリングワインを注いだ夏らしいさっぱりしたカクテル
アミューズ: フォアグラのムースを詰めたシューと モリーユ茸にエビとキノコ?を詰めた小さなフライ
フワっと溶けるフォアグラのコクが生きたシューがウンマイです。
パン: タイユバン風の小ぶりで細長いバゲット。
皮の硬さは タイユバンのと モナリザとの中間くらいで やや堅め。
若林さんの「うちは ア・ラ・カルトが充実してますので、ア・ラ・カルトをお勧めいたします」とのお勧めでア・ラ・カルトで揃えました
前菜1: セイコカニのジュレ、キャビア乗せ
小ぶりのセイコカニの甲羅に 解し身をたっぷりをもって、プルプルと蕩けるコンソメジュレでまとめ、キャビアを乗せたもの。
本来、ア・ラ・カルトでは3つ/皿なのを ムリを言って 一人 一つでお願いしました。
蕩ける味でもう一つお替りしたかったくらい。
手違いなのか、サービスなのか この皿の料金は お勘定にはいっておりませんでした。
ラッキー(^o^)/
前菜2:枝豆の冷製ポタージュ
口直し的に 入れてくれた、デミタスサイズの枝豆で作ったビシソワーズ
マメの香りと甘味が引き出されて、イヤなアクのない初夏を感じさせる逸品。
これもまた、手違いなのか、サービスなのか この皿の料金も お勘定にはいっておりませんでした。
またまた ラッキー(^o^)/
前菜3:喜界島の仔ヤギのカルパッチョ
3歳頃の雌の仔ヤギ肉を皮をつけたまま、皮目に ごくごく軽く火を入れ、
ホトンド生のまま薄切りにして、ニンニク風味を添えたオリーブオイルを一刷けしたもの。
ヤギなのにクサミがまったくなく、甘味が広がる 美味しいカルパッチョ!
ヤギ肉をこんな形で食べられるなんて 目からウロコでした。
魚料理: 今日のお勧めのドーバーソールをムニエルにして。
プニプニと素晴らしい歯応えの滋味溢れる身を、しっかりとした味のバターソースが受け止めた逸品。
魚のパワーとソースのパワーが混然となって広がります。
肉料理:喜界島のブタのテト・ドゥ・コション
ホホ肉や 耳、内蔵肉などを 濃い目のソースで煮込んだもの。
彼の地では 古典ビストロ料理とされていたものを、ステラ・マリスでグラン・メゾンの皿に洗練して見せたとのこと。
ホホ肉のホロホロした味わいや、ねっとりとしたゼラチンのまといつく耳など、肉を喰らう!満足感がいっぱい!
さすがに ちょっとボリュームがありすぎたかも(アラカルトで メイン2皿は
ムチャでしょう>オレ)
チーズ:
またまた ピンボケですが(>_<)
シェーブル 4種類、ウォッシュ3種、白カビ3種、ハード2種、ブルーが1種という品揃え。
エポワス、ヴァランセ、・・・・あぁ あと2種類の名前が思い出せない(>_<)
エポワスの熟成具合が 素晴らしい状況で、とろとろと蕩けているのに、まだ舌にささる刺激が生まれる直前という美味しさ。
口直し: ミニグラスのデザート
レモングラスのジュレでまとめた柑橘類の上に軽くココナッツの風味をつけたクリームを乗せたもの。
別のテーブルには違うデザートが運ばれていたので、頼んだ料理にあわせて変化をつけているようです。
これもまた 初夏の香りが口に広がる逸品。
デザート: 赤ピーマンのクリームブリュレ
赤ピーマンの香りと味があるのに、野菜のクセがない、甘く美味しいクリームブリュレ。
若林さんの話では 「赤ピーマンのピュレと、隠し味にほんの少しの唐辛子を効かせた
クリームブリュレ生地を焼いたダケ」とのこと。
それで こんなのができるのかぁ!
クリームブリュレに添えられてた、エキゾィックフルーツのソルベ。
マンゴーと パッションフルーツのソルベで、マンゴー濃厚な香りと 甘味をパッションフルーツの酸味がまとめた一品。
プチフール:
奥 左手から
・ピスターシュとアーモンドのヌガー
・4色(シトラス、ラズベリー、ペルノー、プレーン)の和三盆糖のような砂糖菓子
・オランジェット
・アーモンドプラリネ入りのチョコ
・アーモンドのチョココート
・一口サイズのフィナンシェ(だったか?)
から、お好みで好きなだけ。
こういうのは 一そろい載せてきてもらっても残すことが多いので、このシステムはムダがなくてグー!
んでもって 砂糖菓子のホロホロした食感が美味しかったー
ワイン:
ピュリニー モンラッシェ クラヴァイヨン (Puligny Montrachet CLAVILLON)
2002 でした。
清々しい森の木のような 香りがして、辛口なのに舌に刺さるようなイヤな刺激がまったくないまろやかな味でした。
と 今回も至福のひとときを過ごせたのでした。